【AME】背景透過動画トランジション素材の書き出しをできる限り軽量化したい
こんすが、Vtuber準備中の秋都鬼よすがです。
シーントランジション制作を趣味で地味に行う中で、背景透過動画素材のファイル容量でっかくなりがち問題についてあれこれ試してみました。
その中で「これならいいかも」と思える着地点を見つけられたので、現時点での設定について書いてみます。
経緯
趣味の一環でBOOTHにてOBS用シーントランジション素材を販売しているのですが、たった3~5秒の動画で100MB超え余裕!みたいな状態で……。
100MBって聞くと「昨今のゲーム容量に比べたら軽くない?」と思われるかもしれませんが、OBS上で取り扱うにはまぁまぁデカい範疇です。
わたしの作るトランジション素材は大体3秒ほど、ちょっと豪華に動かすものであれば長いと5秒くらいあります。
3秒でも100MBとなると5秒なら150MBくらいに至ることもあるわけで、その分だけシーン切替時に画面がカクついてしまいます。
できれば50MB以下にしたいなぁと思って試行錯誤の末、20MB以下まで圧縮に成功したので、順に書いていきます。
ちなみにサンプルとしてエンコードテストしたトランジションはこちら。
【ここにYouTube動画サンプルを掲載】
【ここに公開済みBOOTH商品ページも記載】
かなり情報量は少なく秒数もきっちり3秒で終わる、トランジションの中ではわりとシンプルで軽量なもの。
解像度を変えないまま動画としてのクオリティはある程度は保てる範囲で、できる限り軽量化を図ります。
背景透過可能なファイル形式について
BOOTHなどで第三者のトランジションをダウンロードしてみると、MOVが多そうな気配。
わたしが初めてトランジション素材を作り始めた時分ではAVIもあったような?印象でしたが昨今はMOV形式の方が多いんでしょうか?
MOV形式、Windowsだとメディアプレーヤーで再生できなかったりフォルダ上でサムネイル表示されなかったりで不便なんだよなぁ。
と思いつつ、少し前に作った際はMOVで作成しました。
でもAVI・MOVどっちにしても重いんだよなぁ。
たった3秒で100MB超えちゃうし、どうにかこうにか設定でクオリティを下げることでなるべく容量のデカさを抑えて抑えて……としてたんですが、お抑えた上で50MBでもまだデカいのです。
でもどうにかしてMOVで軽量化したい……したい……。
ということで、AMEでなるべく軽量化できるような設定を探ります。
MOV形式について
わりと昨今では標準的なのかなんなのか、BOOTHで配布されているトランジションにも使われている形式ですね。
Apple系のOSにおけるMP4(動画の標準拡張子)みたいなもんなので、Windowsだとメディアプレイヤーで再生できないのにOBS Studio上ではちゃんと動作するんですよね、メディアプレーヤーで一旦動画として確認できないの不便です。
QuickTime Apple ProRes 4444 プリセット
- オーディオを書き出し:オフ
- 基本ビデオ設定はほぼ「ソースの一致」適用
- 最大深度でレンダリング:オン
- カラースペースを書き出し:Rec. 709
- 深度:16 bpc + アルファ
出力結果:82.2MB
ほぼデフォルト設定+アルファ書き出し設定をちょっとだけカスタムしたプリセットですが、当然のように重いです。
深度を16bpc+アルファから8bpc+アルファに下げれば多少は下がるかも?
QuickTime GoPro Cineform プリセット
- オーディオを書き出し:オフ
- 基本ビデオ設定はほぼ「ソースの一致」適用
- 品質:2程度まで下げる(デフォは4)
- 最大深度でレンダリング:オン
- 深度:RGBA 12 bpc + アルファ
- 静止画像の最適化:オン
出力結果:59.6MB
これでも50MBを下回りません。
OBSと同時に動かしてるソフト次第では重さのあまりシーン切替でカクついてしまう可能性がちょっとあります(PCスペック次第)。
アプローチを変えよう
MOVにこだわるのが間違いなのでは?と思い始めました。
BOOTHではMOVが流行ってる?だけで実際はもっと適切な拡張子があるのではないか……。
ということで、背景透過情報を保持しつつOBSのトランジションに使用可能な拡張子を調べてみたところ、大まかに以下の4つが当てはまるみたいです。
- MOV
- AVI
- WebM
この中で激重なのはMOVとAVIですが、最軽量なのはWebMっぽいですね……。
というかOBSくん的にも推奨形式っぽい?
今まで自分の環境で取り扱ったことがあまりないのでいろいろと調べた末に、AMEでもプラグインを使えば書き出し可能とのこと。
早速WebM形式での書き出し方法を模索します。
WebM形式について
「.webm」という拡張子です。
AMEではデフォルトでこの拡張子をサポートしておらず、AfterEffectsに読み込むこともAMEで書き出すこともできません。
なので、サードパーティ製プラグインでAMEの書き出しを可能にするところからです。
Adobe Creative Cloudにて「webm」で検索して以下のプラグインをインストールします。

(評価めっちゃ低いけど大丈夫なんかこれ……?)
一抹の不安を抱えながらインストール。
これはPremierePro用のように見えますが、AMEでも動作します。
AMEのエンコード設定で「形式」に「WebM」という選択肢が増えているはずです。
プリセットは最初は無いと思うので、任意のプリセットを自分で作成しておくといいと思います。
トランジション用WebM プリセット
- オーディオを書き出し:オフ
- ビデオ設定(Image Settings)はほぼ「ソースの一致」適用
- Codec:VP9
- Quality:100(任意で下げてもいい)
- Include Alpha Channel:オン
出力結果:12.2MB
大まかにこんな感じで書き出したところ、10MBちょいまでデータを小さく出来ました。
これならOBS上で使用する際にも激重でカクつくことが避けられそうです。
実際にOBSでスティンガートランジションとしてテストしてみましたが、問題なく動作しているようです。
ただし、WebM形式はAfterEffectsでは読み込むことができず、PremiereProには取り込めても背景が真っ黒になってしまったため、ほぼOBS用素材になりそうです。
AEで扱うならAE用になるべく軽くMOV形式で書き出しするか、トランジション単体のプロジェクトを作成しておくなどして動画編集時にプロジェクトを読み込んで使用するのがよさそうでしょうか。
それとも他にPrやAEで読み込むためのプラグインがあるかどうかを探すか……。
結論
今後はBOOTHで販売するトランジション素材にはWebM形式でデータを作ることにします。
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